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春分
春分、もうここまで来てしまったか。
旅行に行く前のわくわくが、楽しいように、もうすぐ春、と言っている間が楽しいような気がして、
春分を迎えると春本番、桜が芽吹いてきてなんとも嬉しいとともに、
この良き季節があっという間に散って過ぎ行く刹那さを同時に感じる。
それが春、春分の頃。
私の住む自由が丘では、桜の木の下にベンチが並ぶ緑道があって、
人々がそこでのんびり過ごす風景も好きだし、
そこでご近所さんと居合わせて飲むワインも好き。
そして、まだ肌寒い春の緑道で、温かいミルクティーを飲むのも好き。
儚くて美しい、穏やかで繊細な春の朝。台所でゆで卵を茹でる。
ミモザの黄色や、畑の菜花の黄色を眺めているからか、不思議と美味しいたまごサンドが食べたくなる。
まだゆで卵がホカホカのうちに、ほぐして味をつけて。
からしバターを塗ったトーストに挟んで食べる。
温かいたまごサンドを頬張って、ミルク多めの濃いミルクティーを飲む。
この組み合わせが、私の中では春です、と感じる、
春分の日の朝。