eat with season
料理研究会と食のコラム
家の周りの木蓮も芽吹いて、春だなぁと感じる日が多くなってきました。
私たちの畑も、種まき前の畝作りが終わり、また、秋から育てていたサラダ菜などはめきめき育ち、収穫を楽しませてくれております。
今日は「啓蟄」の始まりの日。暖かい春の風が吹いて、土のなかには幼虫の姿が。
畑では、二十四節気を本当の意味で感じ、体験することができます。
畑をする前には、ただ文献や室礼をするという文化的な角度からしか楽しむことができなかったですが、
改めて、こうして土に触れて、自然や季節の恩恵とともに節を感じることは、私の人生にとって大きな学びとなっています。
同時に、料理ということに対して、自分自身の求めることが、
シンプルに「美味しくて体に良い食事」
「家族や大切な人たちと喜びを分かち合う食卓」
ということにたどり着いてきたように感じてます。
コロナというパンデミックが起こり、食という日常の楽しみ事における
「豊かさ」の本質について体感したことも重なって、よりそのように感じます。
さて、啓蟄の日の我が家の食卓は、
すこしスパイスのきいた、やさしい人参のポタージュです。
一年の中でも何かと慌ただしい三月。ポタージュスープに、体も心も和みます。
私の故郷福井は、冬はとても雪が多く、暗い日が多い地域です。 長い冬は、何をするにも快適ではなくて好きではなかったのですが、 二十四節気を知り、「冬至」という日が一年で一番夜が長い日、ということを知ってからは、 冬に向かう […]
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