eat with season

料理研究会と食のコラム

処暑 トマト

遠田明子の畑のある暮らし

これまで何かと使ってきた「旬」という言葉の意味を、
自分の畑でトマトを育てていてはじめて経験し、理解した気がします。
家族の大好きな野菜なので、初夏〜秋の間には、畑の半分はトマトを栽培しています。
苗がどんどん背が伸びて、分け芽を剪定したり、病気にならないように実がなる前は見守って、
そして、梅雨が明けて夏になるとともに実がなってくる。
あっという間に、真っ赤な実がどんどん出てくるようになります。

生き生きとして、水分もたっぷり含んだトマト。
でもこのトマトの苗も、秋になれば枯れてしまう。
今この瞬間、これが「旬」なんだ、ある日の畑のトマトを見ていて思いました。

ある意味、命には最盛期があって、そして終わりがあること、だからこそ
旬というその最も輝く瞬間の食べ物からは、力強い生命力があるはずだと感じます。
「いただきます」と言って食べる意味もここにあるような気がします。

さて、お盆をすぎても、まだまだトマトはとれます。
でも、とっくに旬を過ぎていることはわかります。
もう、あと何週間だろうか。あと何回収穫できるだろうか。
いつまでも旬ではない、でも頑張ってまだまだたくさんの実を届けてくれるトマト。
少し皮も硬くなってきたので、ロースト(セミドライ)にして、オイルに浸して保存します。
パスタや、トースト、チキングリルに添えたり、スペインオムレツやパエリヤも最高です。
グリーンサラダや、ステーキサラダ、海に持っていくサンドイッチに挟んだり。
夏の終わりは、トマト料理の楽しめる季節です。
その中でも、ローストトマトは保存性もあり、気に入ってます。

旬のフレッシュなトマトよりも、いろんなお料理に添えて幅がひろがる
夏の終わりのトマトを、たくさん楽しみたいと思います。

遠田明子の畑のある暮らし

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月と日カフェ in 自由が丘
月と日カフェ|Amond
月と日カフェ
医食同源の考え方や、二十四節季の暦より知恵をいただき食の探究をしてきました。
旬の野菜や季節の食を囲んで、体調を整えることができたり、また楽しい時間にこころもほぐれるような、食卓をお届けできれば幸せです。えんがわさんのお庭を眺めながら、ゆったりとした朝と、楽しいお昼のひとときをご一緒できればと思います。(不定期開催)オープン日は、instagramにて告知します。

えんがわinnさんにて/自由が丘駅南口より徒歩10分