山形酒田の老舗フレンチレストラン
山形酒田の老舗フレンチレストラン「ル・ポットフー」さんの
メニュー再編〜HPリニューアルまでの、リブランディングを担当させていただきました。
酒田市は、庄内空港から車で20分くらいの場所で、東京(羽田)からこんなに近いのかと最初は驚きました。庄内空港から南に行くと鶴岡市、日本海に沿って北へ向かうと酒田市があります。酒田市に入り最上川の河口を通ると、酒田港という大きな魚港があり、山居倉庫という歴史的な風情も見えてきます。鳥海山も遠くに見えて、山にも海にも近い独特の雰囲気があります。私が最初に酒田に伺ったのはまだ冬で、古民家の軒先に鱈が干してある景色を目にしたり、お寿司屋さんのあら汁がとてつもなく美味しかったり、漁港がある北の土地らしい食文化を感じました。
酒田市の中心地で、移転しながらも50年という歴史をもつ、酒田フレンチのレストラン「ル・ポットフー」さんよりご依頼を受け、料理の方向性や、スタイルを見させていただくことになりました。
長く続けていると、伝統の味や一皿がお店の顔となり、とても大切になります。ただそれによって、引き継がれてきた料理の本質からそれていってしまっていることもあります。これを食べにきているお客様のためにというスタンスももちろん大切ですが、いろいろなお客様にこの先も楽しんでいただくためにも、どのようにバランスの調整をしたら良いかというところが課題でした。
酒田フレンチの本質は、酒田の季節のご馳走をフランス料理で。地の美味しいものを届けること。
土地の季節のものを主役にする考え方、初代支配人のおもてなしの心を受け継いでいくことに、みなさんと立ち返ってみました。伝統の味を守りつつ、これからの時代にも、美味しい酒田の食材と山形のワインを一緒に楽しんでいただける、ここでしか味わえないフレンチレストランへ。今の空間にも合わせたスタイルとメニュー構成を、ご提案させていただきました。
春には、鯛やヒラメ、少し遅めにやってくる酒田の初夏、山菜や大きなアスパラガスが美味しいのは5月から6月。7月には「あぁまた食べたいな」と思い出してしまう大きくてミルキーな岩牡蠣。さくらんぼ、メロン、だだちゃ豆。秋には新米を魚介の出汁のリゾットでいただく、伝統のガサエビのビスク。エイヒレ、冬にはカニ、真鱈、鴨。食材が豊富な土地で、食べる楽しさを感じながら食の企画をさせていただきました。






季節ごとの食材を楽しみに、また食べに訪れたいと思う、そんなレストランをこれからも目指していただければ幸いです。山形の同じ土地で育った葡萄のワインや、日本酒、ウイスキーもあります、都会では味わえない「食」の豊かさ、楽しさ、がもっと届いてくれればいいなと思います。