ベーグル製造開発 vol.1
「ベーグル専門店立ち上げ」

新規ベーグルショップの商品開発を担当させていただきました。プロジェクトの課題として、「地産地消」「福井の食材」「家族でお出かけしたくなるベーグル」「安心して食べられるベーグル」「福井までわざわざ買いにきたくなるようなベーグル」などをご提示いただきました。

店舗施設も新地からのスタート、厨房設備をセレクトするところから、1日に何個何人で作るのか、というところまでを詰めていく一方で、同時進行で採用されたスタッフとともに、商品開発におよそ1年かかりました。東京で何軒もパン屋〜ベーグルショップを見て、食べて、見て、食べて…、福井では食材探しに奔走。スタッフと地元の生産者さんに会いにい行って、野菜や果物ともたくさん出会わせていただきました。食材豊かな福井で食の探究をしつつも、中にはフードロスのお話もあったり…捨てられてしまう人参や小松菜、流通されないプロダクトのお話も聞けました。自分たちで歩いて話を聞いて回ることで、「これを美味しいベーグルにして届けたいね」というみんなの気持ちも高まって行きました。

さて、ベーグルは基本、小麦です。パンです。
基本となるプレーン生地のベースのレシピ開発には、みっちり3ヶ月かけました。スタッフと量産やオペレーションを加味したレシピの調整作業などに5ヶ月、商品のバリエーションレシピ作成に3ヶ月と、ほぼ一年かかって、オリジナルの美味しいベーグルができました。

遠田明子 ベーグル商品開発

「地産地消」「福井の食材」「福井までわざわざ買いにきたくなるようなベーグル」などなどオーナー様より課題をいただいておりました、こちらのベーグル開発プロジェクト。一つのオリジナル商品を生み出すには、目には見えませんがそのプロデュースにおける「哲学」が肝心だと私は考えております。開発を先導する私を含めた開発クルーによる生地と向き合った努力の時間、いろいろな人との出会いやベーグルの旅を経て、この店のベーグルの、コーヒも含めたPark Coffee & Bagel におけるプロダクトへの「哲学」が一つ一つ構築されていきました。

遠田明子 ベーグル商品開発

「やさしいベーグル」

毎日毎日、朝早くから手作業で作るのがベーグルのリアルな世界です。もちろん趣味でもアート行為でもなく「事業」なのですが、しかし、喜ばれる商品を出し続けるには、作り手が持つパッションと「信念」が結局とても大切です。美味しくなくては、わざわざ来ないし、長くは愛されません。
どんなベーグルを目指すのか、「哲学」の構築は、作り手のモチベーションに関わるとても大切なディレクションプロセスで、その思いをわかりやすくアウトプットし、伝えていくためにご提案させていただいたのが、「やさしいベーグル」でした。

私たちが作るのは、「やさしいベーグル」
「やさしいベーグル」=食べる人にやさしいベーグル、地産の食材と生産者さんと協力し合えるやさしいベーグル、ここで一緒にベーグルを作るクルーン同士がお互いを大切にし合えるやさしいベーグル。とくにこだわった「食べる人にやさしいベーグル」は、人工甘味料は使用ぜず、きび砂糖かハチミツ、添加物を含まない食材選びはもとより、ツナやベーコンを手作りしたり。また、お子様サイズのちびベーグル、お年寄りでも食べていただけるように、硬すぎない食感の“もちふわ”“むっちり”の2つの生地をベースに、オリジナルのベーグルが完成して行きました。

遠田明子 ベーグル商品開発

初期の立ち上げクルーと、みんなで会ってゆっくり話をしたら、きっと涙なしでは帰られないと思うくらい、苦しみも、喜びも、助け合いも深いところまで話しあうようなそんな真剣な現場でした。だからこそ、開発した私の度量をとっくに超えて、みんなの手で本当に美味しい自慢のベーグルになっていきました。これからも、地元で長く愛され、他県からも買いにいただけるようなお店であり続けていただきたいと思います。福井におでかけの際は、ぜひお立ち寄りください。

遠田明子 ベーグル店舗開発
遠田明子 ベーグル商品開発
遠田明子 ベーグル商品開発

Park Coffee & Bagel*残念ながら2025年閉店いたしました。